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熊田 幸生*; 福本 康志*; 福田 光宏; 荒川 和夫; 唐沢 孝*; 清水 昭*
Proceedings of 13th International Conference on Cyclotrons and Their Applications, p.526 - 529, 1993/00
原研AVFサイクロトロンには、改良された1/4波長型同軸共振器を採用している。住友重機械工業株式会社製の原型となる930型サイクロトロンは、最大ディー電圧50kVのムーヴィングパネル方式の共振器である。しかし原研AVFサイクロトロンの場合には、陽子90MeVを加速するため最大ディー電圧60kV(RF周波数21.14MHz)を発生できる共振器に改良している。共振空胴の体積は1/4の大きさになり、RF周波数域も10.6~22.0MHzを確保している。またシャントインピーダンスは前の型より3倍向上し、電圧安定度0.1%以内、位相安定度0.3°以内を達成している。実際に陽子90MeVを加速し、引出しビーム電流10Aを得た。
福田 光宏; 荒川 和夫; 中村 義輝; 横田 渉; 神谷 富裕; 奈良 孝幸; 上松 敬; 奥村 進; 石堀 郁夫; 田中 隆一; et al.
Proc. of the 8th Symp. on Accelerator Science and Technology, p.138 - 140, 1991/00
/4同軸型共振器を原研AVFサイクロトロンに据え付けた。この共振器はムーヴィングショート方式により共振同波数を変えるもので、空胴部が軸対称な構造になっていること、高い周波数で伝送線路を短くできることなどの特長により低いアンプ出力パワーで陽子90MeVを加速するのに必要な最大ディー電圧60kVを発生させることができる。従来の同型のAVFサイクロトロンにはムーヴィングパネル方式の共振器が使われていたが、局所的なパワーロスによる熱的損傷が懸念されるため前者の方式を採用した。可変共振周波数範囲は11~22MHz、微調周波数f/fは1.6%であり、ディー電圧安定度は110である。共振器のQ値、シャントインピーダンスなどの電気的性質をコールドテストにおいて調べた。また、実際にパワーをかけて、RF系の調整・運転が行われた。現在、大きな問題もなくビームテストが行われている。